2009 Fiscal Year Annual Research Report
オフィスにおけるワークスタイルと「場」の形成に関する研究
Project/Area Number |
20560570
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
恒川 和久 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 講師 (50283396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 利昌 名古屋大学, 施設計画推進室, 准教授 (50456711)
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Keywords | オフィス / ワークプレイス / ファシリティマネジメント / ワークスタイル / 場 |
Research Abstract |
□ワークスタイルの分類と検証 業務特性アンケートに対する回答から、主成分分析により総合特性を取り出し、各回答者の主成分得点をもとにクラスター分析を行い、「相互作用性」「自主性」の2軸により4つのグループに分類した。判別分析により、各グループの重要項目を調べ、企業による差異や、個人属性ごとの各グループの特性を考察した。きらに、分類したグループ・企業ごとに、コミュニケーションを行う場所として選択された場所やその理由、オフィス環境や各共用スペースへの満足度を比較し、ワークスタイル毎に行動特性への意識に差についての分析を行った。 □先端的なオフィス事例の分析 過去の日経ニューオフィス賞応募資料から各年代のオフィスの特徴を読み取ることで、1980年代後半以降の日本のオフィスとそのコンセプトの変遷を明らかにし、ワークスタイルや「場」の形成に関する基礎的な知見を得ることを目的として分析を行った。 過去21回の日経ニューオフィス賞のうち、第1回から5年ごとの応募オフィスを対象とし、応募年度・地方・所有形態・業種などオフィスの属性と面積やデスクレイアウト、オフィスコンセプトの関係について分析を行った。 その結果、サービス業の増加、所有形態の地方による変化時期の違いなどが確認できた。レイアウトは依然として対向式の割合が高いが、対向式の詳細な変化をみることで、コミュニケーションの取りやすさだけでなくプライバシーの確保や部署内ヒエラルキーの減少が図られていることが分かった。 また、コンセプトの分析により、20年前は快適性や機能性が重視されていたが、近年は創造性、コミュニケーションなどがオフィスの重要課題としてとらえられていることなどが明らかになった。
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Research Products
(2 results)