2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢過疎地域における地域福祉計画と小規模・多機能施設に関する研究
Project/Area Number |
20560573
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
足立 啓 Wakayama University, システム工学部, 教授 (50140249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 友常 和歌山大学, システム工学部, 教授 (20304181)
林田 大作 和歌山大学, システム工学部, 講師 (20379613)
朴 貞淑 岡山県立大学, デザイン学部, 助教 (50254602)
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Keywords | 地域福祉計画 / 小規模施設 / 少子・高齢化 / 障害者 / バリアフリー |
Research Abstract |
「地域福祉計画」に関する全国の先進事例を収集して、その特徴の検討を行なった。また高齢過疎地域の事例として、和歌山県みなべ町(約1万5000人)における「地域福祉計画」に関する基礎データ及び関連資料を採取するとともに、山間過疎地域における地域福祉の実効性に関する分析を行なった。 次に和歌山県下で「みなべ町」と人口が同規模であるが、高齢化率が比較的低い「上富田町」を選定して、上富田町と協同で地域福祉計画に関する基礎調査を行なった。基礎調査は、以下の3つの手法からなる。 1)地域福祉統計基礎データ調査 (1)高齢者福祉ニーズは、要支援、要介護高齢者の総数と地区別の実数の把握。(2)障害者福祉ニーズは身障者手帳、療育手帳、精神障害者手帳の保持者と地区別の対象者数の把握、(3)児童保育ニーズは、保育児童数、幼稚園児の地区別の把握など、統計情報をもとに上富田町の福祉ニーズの検討を行なった。 2)住民アンケート調査は、町民の生活課題を抽出するために18歳以上の町民1,200名を無作為で選び、アンケート用紙を配布した。回収は562名(回収率49%)で、上富田町全体の住民課題と地区別の住民課題に分類して地域福祉ニーズを把握した。 3)地区別住民集会調査は、町内9箇所において総数400名以上の住民参加を得て、班別にワークショップを行い熱い議論も交えつつ、各地区における住民による身近な生活課題や福祉課題を抽出した。 以上の成果を基に、「上富田町地域福祉計画」の策定を行なうにあたり、自助、共助、公助の概念を用いて、住民福祉に関する提言を行なった。
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Research Products
(2 results)