2008 Fiscal Year Annual Research Report
酸化ゲルマニウム及び酸化タンタル系蛍光体・光触媒材料のゾル・ゲル法による作製
Project/Area Number |
20560632
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
小島 一男 Ritsumeikan University, 生命科学部, 教授 (30131311)
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Keywords | 酸化ゲルマニウム / 酸化亜鉛 / 薄膜 / 蛍光体 / 光触媒 / 酸化タンタル / 酸化ハフニウム / ゾル・ゲル法 |
Research Abstract |
Mn^<2+>及びEu^<3+>を共含有するZnO-GeO_2ガラスおよびガラスセラミックス、xMnO-yEu_2O_3-25ZnO-75GeO_2をゾル・ゲル法により作製した。yの値が0.4以下のガラスではMn^<2+>に因る緑色の、0.4以上ではEu^<3+>に因る赤色の蛍光が観測され、目的とする2色の発光が得られたことの意義は大きいと考えられる。一方、全てのセラミックスではMn^<2+>に因る緑色蛍光が観測され、特に900℃で熱処理したセラミックスは蛍光量子収率50%を示した。また、この試料からは約60分間持続する緑色長残光も観測された。 ゾル・ゲル法によりZnO-GeO_2光触媒膜を作製した。特に亜鉛含有量の多いZn_2GeO_4透明結晶膜の作製に成功し、この膜を900℃で熱処理した場合、紫外線照射により高光触媒活性を示した。またMn^<2+>を含有させて同様の膜を作製したところ、予備的な結果であるが緑色蛍光が観測された。以上の結果は、光触媒であると同時に蛍光体である膜が作製できる可能性を示し、非常に重要であると考えられる。 Ta_2O_5およびNb_2O_5膜をゾル・ゲル法により作製した。これらの膜では紫外線照射により光触媒活性が認められ、活性はTa_2O_5において高い傾向にあった。 冒頭に述べたGeO_2系蛍光体の展開としてHfO_2に注目し、Tb^<3+>含有HfO_2緑色球状粒子蛍光体の作製に成功し、論文で公表した。
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