2011 Fiscal Year Annual Research Report
レタスのチップバーン発生機構の解明と抵抗性品種の選抜
Project/Area Number |
20580026
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
宇野 雄一 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (90304120)
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Keywords | カルシウム / 生理障害 / レタス / チップバーン / 診断法 / CAX |
Research Abstract |
チップバーンは、レタスや他の葉菜類に発生するカルシウム不足を原因とする生理障害である。本研究では、(1)チップバーン抵抗性品種の選抜と、(2)原因遺伝子の解析を目的としている。(1)について、前年度までにチップバーン抵抗性診断法の開発、および抵抗性品種および感受性品種の選抜を行った。本年度は、感受性品種の指標としての妥当性を検証した。養液水耕栽培および養液土耕栽培において、指標品種は栽培品種より早くチップバーン症状を示したため、カルシウム剤の投入による早期対応が可能であり、歩留まり率が42%から70%まで回復した。これはカルシウムの直接欠乏に限らず、アンモニア態窒素過多による間接的欠乏状態にも有効であった。しかしながら、圃場試験において土壌中にカルシウムが充分に存在する状況では指標品種の有効性は確認できず、慣行栽培での実用化には課題が残った。(2)について、前年度までにCa^<2+>-H^+アンチポーター(CAX)をコードするLsCAX遺伝子の4種類のホモログを単離し、発現解析を行い、LsCAX3aおよびLsCAX3bがカルシウムに応答することを明らかとした。当該年度は、発現の組織特異性と、品種間差を調査した。LsCAX3aおよびLsCAX5は葉、花、蕾で主に発現していることが確認された。4種類のLsCAX遺伝子のカルシウム応答性を比較したところ、チップバーン感受性品種よりも、抵抗性品種の方が高かった。各LsCAX遺伝子のコピー数には、品種間差が認められなかったため、カルシウム応答性発現の強弱とチップバーン抵抗性との間に相関がある可能性が考えられた。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] In vitro evaluation of tipburn resistance in lettuce (Lactuca sativa L.)2012
Author(s)
Koyama, R., Sanada, M., Itoh, H., Kanechi, M., Inagaki, N., Uno, Y
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Journal Title
Plant Cell, Tissue and Organ Culture
Volume: 108
Pages: 221-227
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] In vitro evaluation of tipburn resistance in lettuce (Lactuca sativa L.)., ASHS annual conference oral session abstracts, 54-552011
Author(s)
Koyama, R., Sanada, M., Okubo, H., Itoh, H., Kanechi, M., Inagaki, N., Uno, Y.
Organizer
Annual Conference of the American Society for Horticultural Science
Place of Presentation
Hilton Waikoloa Village (Waikoloa, Hawaii, USA)
Year and Date
2011-09-26
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