2009 Fiscal Year Annual Research Report
野生種を用いた花芽分化の制御が可能な夏採りイチゴ品種の育成に関する研究
Project/Area Number |
20580030
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
柳 智博 Kagawa University, 農学部, 教授 (70221645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 延幸 香川大学, 農学部, 教授 (20253255)
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Keywords | 野菜 / イチゴ / 花芽分化 / 24時間日長 / Fragaria / chiloensis |
Research Abstract |
平成20年度に優良F1雑種4系統('女峰'xCHI-24-1)に''女峰','とよのか','アスカルビー'を戻し交雑して得た765系統を実生として得た.そこで,平成21年度の夏に各系統のランナ個株に対して24時間日長処理を行なった.その結果,374系統で花房発生が認められた.そこで,374系統の中から親株からの花房発生が認められた100系統を選抜し,温室内で促成栽培し,果実の大きさや重さ,糖度,酸度,硬度を計測した.なお,本実験は現在進行中である.一方,可視光から遠赤色領域で16種類の単色光を発するLED光源装置付き栽培箱を作成した.そこで,試験管内で茎頂培養したCHI-24-1の花芽分化に及ぼす単色LED放射光の影響について検討を行なった.しかし,花芽分化個体を得ることができなかった.そのため,鉢植えのCHI-24-1の花芽分化に及ぼす単色LED放射光の影響について検討を行なった.8時間植物育成用蛍光灯+16時間LEDによる単色光区および16時間植物育成用蛍光灯+8時間LED区の2区および16時間植物育成用蛍光灯のみ区と8時間植物育成用蛍光灯のみ区を設けて,各4株を栽培した.その結果,16および8時間植物育成用蛍光灯のみ区では開花が認められなかった.一方,16時間植物育成用蛍光+8時間LED区では,ピーク波長が550nmの緑色光処理以外の単色光処理で開花が認められた.一方,8時間植物育成用蛍光+16時間LED区では,ピーク波長が720nm遠赤色光領域と450nmの青色光領域でのみ開花が認められた.
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