2009 Fiscal Year Annual Research Report
中国農村における制度システムの人治から法治への移行 -法と経済学の視点から-
Project/Area Number |
20580236
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浅見 淳之 Kyoto University, 農学研究科, 准教授 (60184157)
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Keywords | 法規 / 人治 / 法治 / 農地流動化 / 安全性 / 農協組織 / 湖南省 / 山東省 |
Research Abstract |
まず4月より、昨年度の湖南省・山東省の予備調査で取得した農村情報をもとに、本調査での質問票のデザインを決定した。これを用いて、7~9月に中国農村での調査を行った。湖南省の3村において、各村40戸の農家に対し、一戸一戸対面調査によって、農地流動化の意向、土地法規の運用、農薬使用の法令遵守、ならびに所得、生産費に関する一般情報を聞き取ってデータベース化した。中国人留学生(大学院生)1名、日本人大学院生1名を調査補助者として同行させ、カウンターパートである中南大学の大学院生のべ15人の協力によって現地での調査に従事させた。農地流動化、安全性に関する法令遵守に関して、中国農民の行動の合理性と非合理性が明らかになった。帰国後に、同行した大学院生とともに、収集したデータベースをもとに、現場での問題点を探り出し、中国語によるレポートを作成して、中南大学へ送付している。さらに二名の大学院生の修士論文としてその成果をまとめあげた。また中国農村での農民行動の観察をもとに、代表者が農村の人治行動の経済デザインを分析し、これを書物として公表した。
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Research Products
(1 results)