2011 Fiscal Year Annual Research Report
中国農村における制度システムの人治から法治への移行 -法と経済学の視点から-
Project/Area Number |
20580236
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浅見 淳之 京都大学, 農学研究科, 准教授 (60184157)
|
Keywords | 法治 / 人治 / 湖南省 / 農地流動化 / 経営請負権 / 農地収用権 / 法と経済学 / 関係主義 |
Research Abstract |
昨年度までに行われてきた湖南省、山東省での農村調査結果を、「法と経済学」ならびにミクロ計量経済学的なアプローチで、農家行動と法的規制の関係、法規の効率性を分析し、この研究課題の総まとめを行なった。まず9月に、湖南省において、合作社、地方政府機関、村委員会に対し、農地流動化における土地法規の運用に関する補足調査を行った。中国人留学生(大学院生)1名を調査補助者として同行させ、現地での調査を共同で行っている。さらにカウンターパートである中南大学の研究者を10月に京都大学に招聰し、最終的な取りまとめに向けての討論会を行なった。その成果を、1Q月に愛媛大学でおこなわれた地域農林経済学会個別報告において報告を行なった。その結果は「農林業問題研究」に「中国における農地の財産権への「法と経済学」からの接近」という題目にて、掲載が決まっている。また「中国経済研究」第9巻第1号(2012年)に「中国農村での「代耕」による農地流動化の社会的要因一湖南省都市近郊農村を事例に一」という題目で掲載され、本研究の成果とした。
|
Research Products
(4 results)