2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20580252
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
岩崎 正弥 Aichi University, 経済学部, 教授 (40221791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三原 容子 東北公益文科大学, 公益学部(社会系), 教授 (90212240)
伊藤 淳史 京都大学, 農学部, 助教 (00402826)
舩戸 修一 法政大学, サステイナビリティ研究教育機構, リサーチ・アドミニストレーター (00466814)
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Keywords | 農本思想(農本主義) / 戦後農政 / 立体農業 / 移民 / 帰農 / 庄内地域史 / 有機農業 / 農村教育 |
Research Abstract |
当該年度は代表者と分担者2名の合計3名で日本農業経済学会の特別セッションにて研究報告を行った(「農本主義の戦前と戦後」)。研究実施計画で記載した「史的農本思想と戦後から現代の農的な思想・運動・取り組み・政策との関連を明確にすることを課題とする」という計画の成果報告という意義づけをもつ学会報告であったが、戦前・戦後との連続性と分断に関しては多少なりとも見通しをもてたが、高度経済成長以降現代に至るまでの「農的な思想・運動・取り組み・政策」にまではまだ研究を進めることはできなかった。改めてそれは2010年度の課題となる。また同じく申請書に記載した長野県泰阜村での調査合宿も実施し、「土地」との関係で生じる行為としての移民、あるいは開発をめぐる問題は、同村での調査が重要な示唆を与えるものとなった。 研究会も申請書に記載した通り、2回開催した(泰阜村、東京)。協力者の研究報告も進められており、6月の調査を兼ねた合宿では、農本思想の現代的意義という観点から参加者より問題意識と研究の進捗状況の報告をいただいた。また第2回目の研究会(3月、東京)では、代表の岩崎、分担者の舩戸、伊藤の3名より学会報告に向けた発表をし、参加者との間で質疑応答を行った。またもう一人の分担者の三原からは研究実施計画の通り、庄内地方の加藤完治グループを中心とする農村運動の報告(「加藤完治と庄内の農村運動」)があり意見交換を行った。 総じて、昨年度「対抗思想」としての農本思想研究という共通認識をもったことを受けて、当該年度は戦後との連続性と断絶を意識した研究を実施した。
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Research Products
(4 results)