2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20580352
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
岡本 芳晴 Tottori University, 農学部, 教授 (50194410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畠 恵司 秋田県農林水産センター, 総合食品研究所・食品機能グループ, 主任研究員 (80360353)
荻原 喜久美 麻布大学, 環境保健学部, 講師 (50154381)
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Keywords | メラノーマ / 分化誘導 / イヌ / 遊走能 / B16 2F2 / チロシナーゼ / MITF / Rab27a |
Research Abstract |
1) 担がんマウスへのルペオール投与による抗腫瘍効果 エタノール溶媒を用いた群では、ルペオール投与により腫瘍生長率の減少傾向がみられたが、有意な差は認められなかった。オリーブ油溶媒を用いた群では、ルペオール投与により腫瘍生長率の有意な減少を認めた。増殖性指標マーカーであるKi-67およびPCNA染色における陽性細胞面積率は、ルペオール皮下投与群で有意な減少がみられた。TUNEL染色では、ルペオール非投与群において陽性細胞が観察されなかったのに対し、ルペオール投与群の一部で観察された。 2) 実験犬を用いたルペオール投与による生体への影響 溶媒コントロール投与犬、ルペオール投与犬のどちらも、投与による一般状態、血液性状の変化は認められなかった。 3) 自然発症悪性腫瘍に対するルペオールの効果 オリーブ油を用いた悪性黒色腫、乳腺腫瘍、未分化肉腫の症例で、腫瘍増殖停止や、転移までの期間、生存期間の延長が認められた。扁平上皮癌では、疼痛緩和が認められた。副作用は全ての症例において認められなかった。
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Research Products
(2 results)