2010 Fiscal Year Annual Research Report
インターフェロン制御転写因子の生物学的機能について
Project/Area Number |
20590081
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
益見 厚子 国立感染症研究所, 血液・安全性研究部, 主任研究官 (70165728)
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Keywords | インターフェロン制御因子 / 造血幹細胞 / 血液細胞分化 / IFN |
Research Abstract |
IRF-2は生体において広く発現分布しており、またIRF-1と異なり半減期も長く安定で、サイトカイン刺激等による発現変動も少ないことから通常においてもなんらかの生体機能に関わっていることが示唆される。さらに最近IRF-2の血液分化に及ぼす影響に関する内容が他の研究者によって報告されたことから、IRF-2の細胞分化、特に血液細胞分化に及ぼす影響を調べることは、生体機能解析に非常に役立つと考えられる。IRFの研究はそのノックアウトマウスのphenotypeなどからもインターフェロン(IFN)応答と切り離せないため、多くの研究者はIFN応答性との関係で行っているが、別の観点からすなわちIFN反応,感染ということから全く切り離して解析することにより、IRF-2の別の機能が明らかになり、IFNの疾患治療への応用にもつながると考えられる。本研究はIRFというインターフェロン系で見いだされた因子を血液分化系関連因子としての可能性を推定し、既に知られている血液系分化因子との相互作用を見いだし、IRF-2の血液分化制御における重要性を新規に見いだすことを目的とした独創的な研究である。 結果はIRF-2が造血幹細胞/前駆細胞を炎症時においで、血小板産生の過程で重要な細胞、巨核球細胞分化の誘導に関わるという結果を得た。
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[Journal Article] Enhanced RIG-I is mediated by interferon regulatory factor-2 in peripheral blood B cell from HCV-infected patients.2010
Author(s)
Masumi, A., Ito, M., Mochida K., Hamaguchi I., Mizukami T., Momose H., Kuramitsu M., Tsuruhara M., Kato A., Yamaguchi K.
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Journal Title
Biopchem.Biophys.Rss.Commun.
Volume: 391
Pages: 1623-1628
Peer Reviewed
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