2008 Fiscal Year Annual Research Report
研修医における処置時の感染防御とその行動に影響する因子に対する検討
Project/Area Number |
20590512
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
高田 清式 Ehime University, 医学部附属病院, 教授 (80197102)
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Keywords | 感染症 / 研修医 |
Research Abstract |
平成20年度は、主としてと当院研修医において参加観察法にて研彦医の院内感染実践を把渥することを行った。研修医の手袋着用率を、各研修医に同行し、処置ごとの手袋の使用状況を観察するとともにインタビューにて調査した。 その結果、34名の研修医(計48名のうち)にて調査を行い得たところ、患者拠置時の手袋着用率は0〜100%の様々の範囲であっが(平均59.6%)、100%手袋が実行できた研修医は8名(24%)と少なかった。また、各研修医の白衣から細菌培養も行いつつあるが、腸球菌が手袋装着率25%の研修医から検出された。具体的な手袋着用の適正を把握することおよび白衣の汚染状況を把握することは研修医自身の感染症に対する自覚を促ずことにも繋がり、意義のあることと考え、研修医に対しては昨今このような院内感染の実践部分での検討・研究血まだ充分には行われていないのが現状であるため、この調査および結果を機会に、さらに研究を継続しつつ綿密な院内感染の実践教育を行う予定である。 また、研修医の針刺し事故を減少させることを目的に、オリエンテーションでの院内感染教育のみでなく、院内の研修医ミーティングにても毎月針刺し事故・院内感染の講義・注意を行った。さらにシュミレーターも用いた実習も取り入れ、臨末研修期間の合間に院内医療安全の重要性を徹底指導した。この結果今年度は研修医の針刺し事故は2件のみ(皮膚縫合時の針刺し事故、後かたづけ時の事故の2件でいずれも軽微な事故)で、例年の6例/年に比べて減少しており、今後も極力針刺し事故の減少対策の方法として、このような絶之間なし実践教育が有効であるかどうか引き続き検討を行っていく予定である。
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