2010 Fiscal Year Annual Research Report
「子どものこころ」の発達に及ぼす食育のあり方に関するコホート研究
Project/Area Number |
20590667
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Research Institution | Kanazawa Gakuin College |
Principal Investigator |
相良 多喜子 金沢学院短期大学, 食物栄養学科, 教授 (30249164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 裕之 金沢大学, 医学系, 教授 (30231476)
三辺 義雄 金沢大学, 医学系, 教授 (60181947)
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Keywords | 子ども / こころ / 食育 / 発達 / コホート研究 / 自閉症 / 食育プログラム / 健康 |
Research Abstract |
幼児のこころの健康の関連因子、特食育との関連を明らかにするために、金沢市内の保育所・幼稚園に通園する園児、およびその保護者に対して家族の食生活の状況や子どもの生活習慣、心身の健康状態についての調査を行った。金沢市内の保育園、幼稚園(全29園)に通う3歳から6歳の園児とその保護者を対象として、自記式質問票による調査を行った。項目は、保護者の基本事項、住居環境、家庭における食生活、保護者の食意識を、子どもについては、基本事項、食生活、食習慣および、こころの健康関連、アレルギー関連とした。こころの健康については、自閉症スクリーニング質問紙(ASQ)の質問を用いた。得られた結果を(1)点数化して層化したものと(2)ASQ因子の4群について、また、子の性別および月齢により層化して比較検討を行った。対象者は1645名(男児:816名、女児:751名)で回収率は保育園50.6%、幼稚園70.4%であった。ASQ点数が15点以上の者は、3歳児:1.5%、4歳児1.4、%、5歳児2.2%、6歳児1.9%であった。ASQ点数が14点以下と15点以上の群間では、食生活において「食べ散らかす」「よく噛まない」に、月齢別では、社会的因子の3項目に、性別では、「社会的因子」と「お決まり行動因子」にそれぞれ有意差が見られた。子どものこころの健康と、子どもの食生活および行動因子には関連が認められた。目下、これらの因果関係を明らかにするためのコホートは構築され、このコホートを用いて子どものこころの健康に対する、より早期発見の環境改善による予防法となる食育プログラムを開発中である。
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Research Products
(4 results)