2008 Fiscal Year Annual Research Report
EBウイルス陽性胃癌の発生におけるDNAメチル化の関与について
Project/Area Number |
20590726
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
西川 潤 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 助教 (00379950)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小賀 厚徳 山口大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90243633)
|
Keywords | EBウイルス / 胃癌 / DNAメチル化 |
Research Abstract |
1)EBウイルス陽性胃癌臨床検体およびEBウイルス陽性胃癌細胞株のDNAメチル化 (1)EBウイルス陽性胃癌の臨床検体の検討 EBウイルス陽性胃癌20例これに対応した陰性コントロール40例を対象に、腫瘍関連遺伝子のDNAメチル化をメチル化特異的PCR (MSP)により、検討した。EBV陽性胃癌に特異的に有意差を持って、メチル化が誘導されている遺伝子を同定しえた。 (2)EBウイルス陽性胃癌細胞株の検討EBウイルス陽性胃癌細胞株として樹立されたSNU719ついても、同様にメチル化特異的PCR (MSP)により、DNAメチル化検討した。この細胞株においては、胃癌でDNAメチル化が報告されている多くの遺伝子がメチル化をうけており、EBウイルス陽性胃癌はDNAの高メチル化群であることが明らかとなった。 2)EBウイルス陽性胃癌細胞株SNU719を用いた新規メチル化遺伝子の検出 EBウイルス陽性胃癌より樹立された細胞株SNU719を用い、MBD2 (methy1-binding protein) 2)に対するクロマチン免疫沈降法を施行し、メチル化を受けたDNA断片の抽出を行った。このDNAをDNA chipに応用することで、1000遺伝子あまりもの候補遺伝子が検出された。この中には既に胃癌において、メチル化が証明されている遺伝子、他の悪性腫瘍でメチル化が確認されている遺伝子が多く、含まれており、これらの解析に加え、未知のメチル化遺伝子の同定も行う予定である。
|
Research Products
(3 results)