2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590780
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
白羽 英則 Okayama University, 大学病院, 助教 (40379748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小橋 春彦 岡山大学, 大学病院, 講師 (00403486)
小林 功幸 岡山大学, 大学病院, 助教 (20379746)
中村 進一郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (70514230)
山本 和秀 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (90140491)
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Keywords | 肝細胞癌 / 血管新生 / 細胞増殖 |
Research Abstract |
肝癌細胞Hep3Bに、異常プロトロンビン(DCP)の産生に関わるvitamin K依存性γ-glutamyl carboxylase (GGCX)のwild type (WT-GGCX)及びexon 2 deletion splice variant (△2-GGCX)の遺伝子を導入しG418でセレクションすることにより、stable cell lineを確立した。WT-GGCX導入Hep3Bは、DCPの産生が無くなり、△2-GGCX導入Hep3Bは、parental Hep3Bに対して約10倍のDCPを産生した。 それぞれの細胞を、ヌードマウス皮下に接種し8週間飼育した後に腫瘍径、DCP産生能、血管内皮細胞増殖因子受容体(KDR)リン酸化、血管内皮細胞特異抗体CD31インデックスによる血管新生について検討を行った。△2-GGCX遺伝子導入細胞(腫瘍体積632mm^3)においては、WT-GGCX遺伝子導入細胞(腫瘍体積153mm^3)と比較して4.2倍と大きな腫瘍をヌードマウス皮下に形成し、血管新生も多く認められた。 HCC患者組織(手術標本)でもDCP産生、血管新生の検討を行った。免疫組織染色の検討では、DCP発現と血管新生を示すCD31発現の相関が認められた。また、造影CTでで評価したHCCのvascularityと、血清DCPの値にも相関が認められた。これらの結果より、DCPは臨床検体においても血管新生と密接な関連を持つことが判明した。
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Research Products
(6 results)