2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590948
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菱川 慶一 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 特任准教授 (50255460)
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Keywords | ES細胞 / 再生医療 / HDAC阻害薬 / 脱メチル化剤 / 3次元培養 / 腎臓 / 発生 / WT-1 |
Research Abstract |
遺伝子発現レベルでのヒトES細胞から骨片前駆細胞-の分化誘導条件の検討ヒトES細胞は京都大学再生医科学研究所から分与されたKhES-1、KhES-2、KhES-3を用い、維持培養には京大からプロトコールに従った。Feeder細胞から融がしたヒトES細胞を、2次元培養のみならず、いわゆるembryobody形成に用いられる浮遊培養、合成ハイドロゲルTGP(メビオー)レジェル:メビオール社)、コラーゲンゲ丸(Cell Gen: KOKEN)等の3次元培養素材を用いて培養し、これにepigenetiCS制御薬であるHDAC阻害薬(TSA, SA. HA, バルプロ酸)や脱メチル化剤(5-azacytidine)を添加することによる遺伝子発現変化を検討した。 合成ハイドロゲルTGPを用いた3次元培蓑では、10%FBSの車で、腎臓開運発生遺伝子であるWT-1、WNT4の上昇を培養4日から認めた。更に、HDAC阻害薬TSAあ添加はこの上昇を10-30倍増強すること-が明らかとなった。また、脱メチル化剤である5-Aza-2'-deoxycytidineの添加は前述の遺伝子発現を100-150倍増強した。一方、2次元培養ではTSA,5-Aza-2'-deoxycytidineは2倍程度の発現増殖作用を示さず、3次元培養が遺伝子発車現御に大きく寄与していると考えられた。同時に未分化マーカであるOct,Nanogの発現を検討したが、TSA,5-Aza-2'-deoxycytidine添加実験においては、必ずしも未分化マーカーの低下と並行せず、腎臓発生関連遺伝子はこれらの遺伝子による制御をうけないものと考えられち。
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