2010 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカインLECT2による関節リウマチ抑制メカニズムの解析
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20591180
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
山越 智 国立感染症研究所, 生物活性物質部, 主任研究官 (00212283)
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Keywords | 医療・福祉 / 生理活性 / 免疫学 |
Research Abstract |
昨年度に続きLECT2遺伝子欠損マウスを用いてLECT2による関節炎の抑制メカニズムの解析を行った。これまでの解析によりレセプターが、滑膜細胞、血管内皮細胞に発現する結果を得ていたので以下の実験を行った。 1)正常ヒト滑膜細胞に対するLECT2の作用について検討した。LECT2の濃度を振り、様々な血清濃度で細胞の遊走能について検討を行ったが、その影響は観察されなかった。細胞の増殖について検討したところ、再現性よく増殖を促進することが判明した。しかし、その作用は弱く1.2倍程度であった。また、昨年までにマイクロアレイで滑膜細胞にLECT2を作用させると、複数の炎症性サイトカイン、およびそのレセプターに遺伝子発現が変化することが示唆されていた。今年度はそれら遺伝子の発現変化をreal-time PCRにて定量的に測定し、再現性良く発現の変化をする遺伝子を特定できた。 2)ヒト正常ヒト臍帯静脈内皮細胞に対するLECT2の作用を検討した。細胞遊走能、チューブ形成能について検討したが、LECT2による作用は観察されなかった。 3)LECT2レセプター候補のクローニングを行った。マウスLECT2とヒト抗体Fcドメインとの融合蛋白質mLECT2-Fcを作製した。LECT2レセプターを高発現すると考えられる細胞を選び、レトロウイルス発現ベクターにてcDNAライブラリーを作製した。このライブラリーをマウス動物細胞に感染させ、4回の濃縮操作の後mLECT2-Fc結合陽性細胞を濃縮した。この画分の細胞を限界希釈し98個の細胞クローンを得、それぞれの細胞株からPCRにて遺伝子を増幅させた。代表的な増幅パターンを示した数クローンについて導入されたDNA断片の塩基配列を決定したところ、すべてが同じ遺伝子X由来であり、それぞれの細胞クローンはすべてmLECT2-Fcの結合が陽性であった。
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Research Products
(1 results)