2008 Fiscal Year Annual Research Report
筋ジストロフィーのアンチセンス治療におけるシグナル伝達因子の動態に関する研究
Project/Area Number |
20591223
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
竹島 泰弘 Kobe University, 医学研究科, 准教授 (40281141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 雅文 神戸大学, 医学研究科, 教授 (10157266)
八木 麻理子 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (60362787)
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Keywords | アンチセンスオリゴヌクレオチド / 筋ジストロフィー / NF-κB / エクソンスキッピング |
Research Abstract |
Duchenne型筋ジストロフィー(以下DMD)において、筋分化に関与するMyoD、myogeninなどのシグナル伝達因子の動態が病態に関与していることが知られているが、近年、炎症・アポトーシスなど多彩な生命現象に関与するシグナル伝達因子であるNF_-KBが筋細胞の壊死・再生に関与し病気の進行に大きな影響を与えていることが注目されている。一方、私達は、DMDに対する根治治療として、アンチセンスオリゴヌクレオチド(以下AS-oligo)によってエクソンスキッピングを誘導し、out-of-frame欠失をin-frame欠失に変えて遺伝情報を修正する治療法の有効性を、世界で初めて臨床的に明らかにした。しかし、このアンチセンス治療の臨床応用を広げるためには、その効果をさらに高めることが不可欠である。 本研究では、AS-oligo治療の過程におけるNF_kBを中心としたシグナル伝達因子の動態を明らかにする。DMDの治癒過程におけるNF_-KBの役割を明らかにし、さらにこれらの因子を制御することによりアンチセンス治療の効果をさらに高めることが可能となる。 本年度は、そのための基礎的な検討として、ジストロフィン遺伝子エクソン8-18および46-49に欠失を有するDMD症例の筋細胞初代培養系を樹立し、アンチセンスAS-oligoを導入することによってジストロフィンの発現を誘導する系を確立した。
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Research Products
(4 results)