2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトES細胞から免疫細胞への分化系を用いた乳児アレルギー疾患発症機構に関する研究
Project/Area Number |
20591244
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
馬 峰 The University of Tokyo, 医科学研究所, 特任研究員 (20378748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 浩一郎 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50179991)
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Keywords | アレルギー / ヒトES細胞 / 結合組織型肥満細胞 / アトピー性皮膚炎 / 好酸球 |
Research Abstract |
1)ヒトES細胞から結合組織型肥満細胞(CTMC)への分化誘導法の確立 ヒトES細胞から、アトピー性皮膚炎の主たるエフェクター細胞である結合組織型肥満細胞への分化誘導を試みた。ヒトES細胞をマウス胎仔組織由来ストローマ細胞と2週間共培養した後、SGF、FL、IL-3、IL-6、TPO存在下で1週間液体培養する。そのあと、さらに6~10週間同様のサイトカイン存在下で無血清培養することにより、95%以上の細胞が肥満細胞となることが、光学顕微鏡および電子顕微鏡による形態学的観察から確認された。さらに、これらの肥満細胞の顆粒は、tryptase、chymaseいずれも陽性のCTMCであることが確認され、その他に、これらのCTMCは、c-Kit、CRA-1、cathepsin-G、carboxypeptidase-A、CD88、CD203cも強く発現していた。 2)ヒトES細胞から好酸球への分化誘導法の確立 これまで、アレルギー疾患の病因・病態おける役割や、その胎生期の発達についてほとんど解明されていない好酸球を、ヒトES細胞から分化誘導することを試みた。ヒトES細胞をマウス胎仔組織由来ストローマ細胞と1週間共培養した後、分化誘導された造血前駆細胞をSCF、IL-3、IL-6、GM-CSF存在下で液体培養した。培養2週間後には、培養細胞の80~90%が、細胞質内に多数の好酸性顆粒を有する細胞となり、それらの細胞はEPO(eosinophil peroxidase)、MBP(major basic protein)陽性で、電子顕微鏡による観察から好酸球であることが確認できた。
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[Journal Article]2009
Author(s)
海老原康博
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Journal Title
小児がん. がん患者の心に寄り添うためのサイコオンコロジーの基礎と実践.(大木桃代編)(真興交易医書出版部)
Pages: 43-47
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[Presentation] 慢性骨髄性白血病に対する骨髄破壊的前処置を用いた臍帯血移植2010
Author(s)
河北敏郎, 大井淳, 高橋聡, 塚田信弘, 加藤せい子, 佐藤亜紀, 永田泰之, 海老原康博, 辻浩一郎, 浅野茂隆, 東條有伸
Organizer
第32回日本造血細胞移植学会
Place of Presentation
浜松
Year and Date
20100291-20100220
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[Presentation] Second or third myeloblative allo-SCT using cord blood for adult leukemia.2009
Author(s)
Kato S, Ooi J, Tahashi S, Tsukada N, Sato A, Konuma T, Kawakita T, Nagata Y, Ebihara Y Tsuji K, Tojo A, Asano S.
Organizer
第71回日本血液学会総会
Place of Presentation
京都
Year and Date
20091023-20091025
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