2008 Fiscal Year Annual Research Report
自閉症における共感性の障害に関する前帯状回機能不全仮説の脳画像的・遺伝学的検証
Project/Area Number |
20591397
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
杉原 玄一 Hamamatsu University School of Medicine, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (70402261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和彦 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80263911)
武井 教使 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任教授 (80206937)
鈴木 勝昭 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任講師 (00285040)
宮地 泰士 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (60444345)
辻井 正次 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 客員教授 (20257546)
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Keywords | 自閉症 / 機能的MRI / 共感性 / セロトニン・トランスポーター / 前部帯状 |
Research Abstract |
自閉症の特徴の一つである「対人的相互作用の障害」は共感性の障害に基づくと考えられている。本研究では、自閉症の共感性の障害の神経基盤を探る目的で、機能的磁気共鳴画像(fMRI)により共感が惹起された時の前帯状回の活動を計測し、自閉症での異常が指摘されているセロトニン・トランスポーター関連遺伝子の多型との関連を検討する。平成20年度は、以下のように研究を進めた。 1. 対象の選定 本研究の目的・方法、研究の危険性について十分に説明し、書面による同意を得られた者のみを対象者とした。なお、以下の条件を満たさない者は除外した。(1)年齢が18〜25歳である、(2)薬物療法を受けたことがないか、研究開始前の6ヶ月間以上にわたって薬物療法を受けていない、(3)神経疾患の罹患・既往歴がない、(4)右利きである。さらに、WAIS-Rにより知能指数(IQ)を測定し、IQが85未満の者も除外した。自閉症の診断は、標準的診断法(ADI-R)によった。今年度目標としていた自閉症者と健常対照者、各5名の選定を完了した。 2. 精神症状の評価 自閉症者の精神症状を、faux par testとdavis interpersonal reactivity indexとの二つのスケールを用いて評価した。 3. 遺伝子解析 セロトニン・トランスポーターの遺伝子多型の解析のために、全ての対象者より全血7mlを採取し、リンパ球を分離し、DNAを抽出した。 平成21年度は、これら対象者のMRI計測を順次行う予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Serum levels of P-selectin in men with high-functioning autism.2008
Author(s)
Iwata Y, Tsuchiya KJ, Mikawa S, Nakamura K, Takai Y, Suda S, Sekine Y, Suzuki K, Kawai M, Sugihara G, Matsuzaki H, Hashimoto K, Tsujii M, Sugiyama T, Takei N, Mori N
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Journal Title
Br J Psychiatry. 194(4)
Pages: 338-339
Peer Reviewed
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[Journal Article] Paternal age at birth and high-functioning autistic-spectrum disorder in offspring.2008
Author(s)
Tsuchiya KJ, Matsumoto K, Miyachi T, Tsujii M, Nakamura K, Takagai S, Kawai M, Yagi A, Iwaki K, Suda S, Sugihara G, Iwata Y, Matsuzaki H, Sekine Y, Suzuki K, Sugiyama T, Mori N, Takei N.
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Journal Title
Br J Psychiatry. 193(4)
Pages: 316-321
Peer Reviewed