2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Evaluation of radiotoxicity to lymphocytes after Yttrium-90-labelled monoclonal anti-CD20 antibody therapy.
Project/Area Number |
20591435
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
WATANABE Naoto Kanazawa Medical University, 医学部, 教授 (40210926)
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Project Period (FY) |
2008 – 2011
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Keywords | イットリウム90 / 標識抗体治療 / リンパ球 / 放射性組織障害 / 小核試験 |
Research Abstract |
腫瘍細胞にCD20が発現しているB細胞リンパ腫に有効と考えられているY(イットリウム)-90標識抗CD20抗体(ゼバリン)が認可されている。Y-90標識抗CD20抗体を用いて放射線内部照射治療した場合には、臨床的に白血球数減少などの重大な副作用が生じることがある。しかし、細胞自体にはどのような副作用としての放射線障害がでるのか、詳細は現在まで解明されていない。そこで、B細胞リンパ腫に対するY-90標識抗CD20抗体を用いた放射線内部照射治療について、血液の内で最も放射線感受性が高いと考えられているリンパ球に対して、どの程度の放射性組織障害が出現するのか、小核試験を用いて基礎的に解明しようと考えた。遺伝子レベルの障害性が間接的に評価可能である小核試験を、我々独自に発展改良させた小核試験変法として用いて、治療患者リンパ球を単離、対象にして評価する。治療前後のリンパ球の小核細胞出現数を比較することで、治療後の放射性組織障害の程度を明らかにする。正常者リンパ球を外部照射して、小核細胞数と照射量の関係から求めた標準線より、治療におけるリンパ球自体の被曝線量を推定することが可能である。治療後の放射性組織障害の経時変化を追跡することで、影響が時間的にいつまでどの程度残存するかを明らかにすることが可能となる。
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