2009 Fiscal Year Annual Research Report
Rhoキナーゼを介したeNOS活性制御による血管内膜肥厚抑制
Project/Area Number |
20591518
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 清人 Nagoya University, 医学部附属病院, 講師 (10298359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古森 公浩 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40225587)
小林 昌義 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (60329381)
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Keywords | Rho-Kinase / ステント / 内膜肥厚 |
Research Abstract |
背景・目的 ステント留置後再狭窄は解決すべき問題点である。HydroxyfasudilはRho kinase inhibitorに代謝され、ウサギvein graftの内膜肥厚を抑制することを、我々はすでに報告している。しかしながら、ステント狭窄の原因であるステントの内膜肥厚に与える効果については検討されていない。そこで今回hydroxyfasudilの血管内膜肥厚に与える影響についてウサギ高脂血症腸骨動脈ステント留置モデルを用いて検討した。 実験:以下の2群にわけて検討した。 A群:control group(n=5):1.0%コレステロール餌をステント留置4週間前より標本摘出時まで経口投与。 B群:fasudil-treated group(n=5):1.0%コレステロール餌をステント留置4週間前より、ステント留置3日前よりhydroxyfasudil 30mg/kgをコレステロール餌に混ぜて経口投与.ステント留置方法:麻酔導入後、右頚動脈に5Frシースを留置、ヘパリンを全身投与(200IU/kg)し、透視下で腸骨動脈にステントを留置する。4週間後にsacrificeし標本を摘出する。 結果 摘出動脈を中枢・中央・末梢の3か所で切断してプレパラートを作製、各プレパラートにおいて任意の8か所で内膜・中膜を測定し内膜中膜比を計測。合計24か所の計測の平均をそのウサギの平均内膜中膜比とした。内膜中膜比:コントロール群3.448、fasudil群3.702、有意差は認められなかった。「今後の予定」Hydroxyfasudil以外のRho kinase inhibitorを検索し同様の検討を行う。
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