2011 Fiscal Year Annual Research Report
整容性を考慮した乳房温存時における遊離真皮脂肪片移植の生着機序の解明と臨床応用
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20591551
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
喜島 祐子 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60381175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉中 平次 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 准教授 (80191625)
夏越 祥次 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70237577)
石神 純也 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90325803)
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Keywords | 乳癌 / 乳房温存手術 / 整容性 / 脂肪移植 / 遊離真皮脂肪片 / Oncoplastic Surgery |
Research Abstract |
自家遊離真皮脂肪片移法に関して,臨床的に整容性・耐久性を明らかにし,また動物モデルを用いて同移植の実験モデルを作成することが本研究の目的である。 (1)動物実験モデルとしてラットモデルを作成した.下腹部または側腹部より真皮脂肪片を採取する.同側の体幹皮筋または胸筋に移植し,移植後1週目から8週目までの経時的観察を行った.ラットー匹につき左右二箇所の移植を同時に行うことで,ラットー匹あたり観察に値する2移植片のサンプルを得ることが可能であった32週までの長期観察例の作成が終了し,サンプルを得ることができた.組織学的研究により,脂肪細胞は長期にわたり保持されていること,脂肪滴(脂肪細胞)の大きさ・密度に経時的な変化がみられる傾向が示唆された.今後,同サンプルの免疫組織学的検査を加えることにより遊離真皮脂肪片の生着機序にかかわる蛋白・分子等を明らかにしていく予定である. (2)臨床研究として,乳癌治療時に移植した遊離真皮脂肪片の経時観察をCTおよび針生検サンプルを用いて行った.移植時の遊離真皮脂肪片サイズを100として,術後6ヵ月,1年目,以降1年ごとに術後5年間の観察を行った結果,厚さ・幅ともに緩やかに縮小していくもののスペーサーとしての役割は保持される,術後4年以上経過しても針生検サンプルでは50%以上が脂肪組織であった,等の良好な臨床結果を得ることができた.現在論文を作成し投稿中である.本年度には新たに,ドナー部位を下腹部より側腹部へと改良を加えた術式を導入した.現法と同様に長期的な観察・評価が必要と思われ,現在追跡調査中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物モデルを用いた実験はおおむね終了し,現在データ解析中である. 臨床検体を用いた研究では,論文を作成し2012のSURGERY誌に掲載された.
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験に関するデータをまとめ,英文論文を作成することを目標とする
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Immediate breast reconstruction using autologous free dermal fat graft provides better cosmetic results for the patients with upper inner cancerous lesions2011
Author(s)
Kijima Y, Yoshinaka H, Funasako Y, Kaneko K, Hirata M, Mizoguchi T, Ishigami S, Arima H, Nakajo A, Ueno S, Natsugoe S
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Journal Title
Surgery Today
Volume: 41
Pages: 477-489
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Oncoplastic surgery for Japanese patients with ptotic breasts2011
Author(s)
Kijima Y, Yoshinaka H, Ishigami S, Hirata M, Kaneko K, Mizoguchi T, Nakajo A, Arima H, Funasako Y, Ueno S, Natsugoe S
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Journal Title
Breast Cancer
Volume: 18
Pages: 273-281
DOI
Peer Reviewed
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