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2008 Fiscal Year Annual Research Report

豚を用いた胎仔肺移植の検討 -特に気管支鏡下経気道的投与の可能性を探る-

Research Project

Project/Area Number 20591672
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

先山 正二  The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (60291986)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 監崎 孝一郎  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70325265)
滝沢 宏光  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90332816)
鳥羽 博明  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (40403745)
Keywords胎生期肺組織 / 肺組織移植 / 豚 / 胎仔肺移植 / 再生医学
Research Abstract

今回は我々のこれまで行ってきたラットでの実験結果に基づいて行う,臨床応用への可能性を探る研究である。3年計画の1年目である。
SPF(specific pathogen free)豚を用いて一連の実験を行った。胎生後期(96日齢)胎仔肺組織をDMEM培地において細切し,移植胎仔組織を用意した。レシピエントとして豚(約25-30kg)を用いた。全身麻酔下(GOS)下に,左側臥位とし右小開胸を行い,先述の胎仔肺組織を,18ゲージ針を通してレシピエント肺内に肺表面より深部に約2cmの深さでinjectionした。
胎仔肺組織移植術後は,レシピエントの移植組織に対する拒絶反応を抑制するために,免疫抑制剤(シクロスポリン),鎮痛剤(ロキソプロフェンナトリウム)および抗生物質を投与した。
術後1週間目に犠牲死させ,レシピエントの右肺を摘出した。胸腔内は開胸操作に伴う僅かな癒着を認めるのみで,気胸や胸水等の異常は認めなかった。胎仔肺移植部位は,触診にて腫瘤状に触知可能であった。右肺を摘出後,経気道的にホルマリンを注入後,肺全体をホルマリン液に浸漬固定した。
十分なホルマリン固定後に切片を作成した。移植部位の肉眼所見は,周囲組織より被包化されていた。組織学的検討(H&E)では,一部内部は壊死に陥っていたが,周辺部の移植組織においては,移植胎仔肺が生着していると判断した。ただし,移植後1週では移植胎仔肺に含気は認めなかった。次年度に向けては,今回の知見より免疫抑制剤の増量と,観察期間の延長を考慮する必要があると思われる。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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