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2009 Fiscal Year Annual Research Report

脊髄圧迫部位の血流をリアルタイムに測定するシステムの開発

Research Project

Project/Area Number 20591744
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

森野 忠夫  Ehime University, 医学部附属病院, 講師 (20380248)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 尾形 直則  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (30291503)
Keywords脊髄損傷 / 脊髄虚血
Research Abstract

本年度は、n=6で脊髄への負荷を5gとすることにより脊髄血流は約半分となり、20gで血流はほぼ0となり虚血になることがわかった。これらのデータから、圧迫負荷は20gとし、n=6でsham群・20分虚血群・40分虚血群のラットを作製、血流変化と行動学的検討を行ったところ、20分虚血群では圧迫解除後も圧迫前と同じ血流量が得られたが、40分虚血群では約70%の血流回復しか得られなかった。圧迫が長時間となることによって血管にダメージが起こったと考えた。行動学的検討でも、20分虚血群は虚血後3日・7日・14日で有意な立ち上がり回数の減少やBBB scoreの低下は認められなかったが、40分圧迫群では虚血後3日・7日で有意な立ち上がり回数の減少、3日でBBB scoreの低下を認めた。これらのことより、脊髄虚血の時間が20分では脊髄にダメージは起こらないが、同じ重さでも40分虚血状態が続くと、圧迫解除後の脊髄血流の低下とそれに伴う脊髄のダメージが起こると推測された。これらのデータは、脊髄損傷の虚血実験を行う際、物理的なダメージを最小限にして、純粋に近い虚血を起こさせる脊髄圧迫の重さを初めて証明したものである。また、完全虚血の時間が40分以上だと脊髄に不可逆性のダメージが起こることを証明したものであり、ラット脊髄虚血実験モデルとしての有用性を示すことができたと考える。次年度では、圧迫時間によって組織学的な変化がどのように起こるか、microgliaの増殖程度、apoptosis細胞の検出、血管破綻の程度をEvans Blue染色などで検討する予定である。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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