2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591951
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
苛原 稔 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (20160070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 利也 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (70294692)
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Keywords | PCOS / LH / アーキテクト |
Research Abstract |
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)患者における血中LH値の再現性と測定時期、CLIA法(アーキテクト)を用いた場合の判定基準について検討した。1)PCOS患者の血中LHの至適採血時期に関するよる検討:日産婦1993でPCOSと診断した32例から非治療期に採血を行い、計79検体について採血時期とLH値の関係について検討した。SPAC-SにてLHを測定した結果、血中LH値≧7mIU/mLは全検体(n=79)の55.7%であった。消退出血開始日からの日数別では、1〜10日(n=42)で42.9%、ll〜20日(n=18)で66.7%、21日以上(n=19)で73.7%であった。LH/FSH比>1は全検体の62%であり、周期1〜10日で47.6%、ll〜20日で66.7%、21日以上で89.5%であった。複数回の採血を行った13症例で、全ての検体がLH/FSH比≧1であった症例は46.2%であった。また、肥満例(BMI25以上)ではLH基礎値が低くLH/FSH比が有用であった。以上よりPCOSを疑う症例の血中LH値は、無月経の時期か、消退出血を起こした周期では11日目以降が適していると考えられた。2)CLIA法のアーキテクトLH、FSHを用いた場合のLHカットオフ値の検討:アーキテクトとRIA法のスパックSの相関について検討した。成人男性、正常月経周期女性、閉経期女性、正常妊婦、排卵障害患者、計185検体を対象に両測定系にてLH,FSHを測定し相関を求めたところ、アーキテクトはスパックSの測定値に比べLHが約1.2倍、FSHが約0.8倍となった。PCOSの診断におけるLH基礎値高値の基準値としてアーキデクトを用いた場合はLH値≧8.95mIU/mlかつLH/FSH比≧1.25が妥当であると考えられた。
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Research Products
(4 results)