2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト乳頭腫ウイルス遺伝子を標的とした頭頸部癌に対する遺伝子治療
Project/Area Number |
20592016
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大月 直樹 Kobe University, 医学研究科, 准教授 (40343264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹生 健一 神戸大学, 医学研究科, 教授 (20251283)
白川 利郎 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (70335446)
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Keywords | ヒト乳頭腫ウイルス / 頭頸部癌 |
Research Abstract |
本研究の目的は本邦における頭頸部癌のヒト乳頭集ウイルスの関与を明らかにするとともに、ヒト乳頭集ウイルスのE6、E7遺伝子をアデノウイルスベクターを用いてアンチセンスRNA導入を行って、細胞増殖が抑制されることを示し、遺伝子治療の開発に結びつけることにある。本研究で必要なヒト乳頭集ウイルス遺伝子をもつ頭頸部扁平上皮癌細胞株は本邦で入手可能なものがなく、ミシガン大学およびピッツバーグ大学から讓渡により入手した。すでにヒト乳頭集ウイルス遺伝子をもつことがわかっている子宮頸癌細胞株においてPCR法により遺伝子の存在を確認した。 E6、E7遺伝子に対するアンチセンスウイルスベクターは国内で調達予定であったが、困難となったため共同研究者の白川により作製することとなり現在作製実験継続中である。また当院での咽頭癌5検体についてin situ hybridizationにより検討したが、ヒト乳頭集ウイルス陰性であり、さらに追加して検討中である。 喉頭の発癌におけるヒト乳頭集ウイルスの関与を検討するために、尋常性疣贅症例の3検体でPCRを行った結果、2検体でヒト乳頭集ウイルス6型が検出された。この研究の成果は第21回喉頭科学会で発表し、現在投稿論文を執筆中である。
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Research Products
(4 results)