2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592041
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
日下 俊次 Osaka University, 医学系研究科, 准教授 (60260387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 佑介 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20362717)
西信 良嗣 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30379193)
不二門 尚 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50243233)
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Keywords | 未熟児網膜症 / 新生血管 / DNAアレイ / 薬物療法 / サイトカイン |
Research Abstract |
C57BL/6Nマウスを用いて既報に従い、未熟児網膜症モテルマウス(OIRマウス)を作成した。P12〜P21のOIRマウスおよびコントロールとして高濃度酸素投与を行わなかった生後同日のマウス各々2匹(計40匹)の眼球から網膜を分離し、個体毎のばらつきを補正する意味からOIRマウスおよびコントロールマウス各々2個体からの網膜を混ぜたサンプルからtotal RNAを抽出し、cDNA Synthesis System for Quantitive RT-PCR(Marligen Biosclence)を用いてcDNAを合成した。DKAマイクロアレイ法でコントロールマウス網膜に比しOIRマウス網膜で2倍以上の発現上昇が得られた遣伝子のうち新生血管発現に関与する遺伝子約90個を解析できるようにカスタムメイドのカードをTaqMan Low-Density Array(TLDA)で作成した。 これまでサンプル解析に先立ち内在性のコントロール遺伝子として最も適したものを検索するためにCt法を用いてβアクチン、18SrRNA, glyceraldehyde-3-phosphate dehaydrogenease(GAPDH), TATA box binding protein(TBP)などを候補として検討した。その結果、βアクチンが最も安定して発現しており内在性のコントロール遺伝子に適していることが判明した。 次にOIRマウスの遺伝子発現をTLDAによって包括的に検討した結果、炎症性サイトカインの発現上昇は網膜新生血管の発現前から消退後に至るまで上昇しており、一方、新生血管に関連する血管内皮細胞増殖因子、アンギオポイエチン-2に代表されるサイトカインは新生血管の発現の直前に上昇し、新生血管の消退とともに発現が低下していることが判明した。
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Research Products
(3 results)