2010 Fiscal Year Annual Research Report
口腔インプラントは在宅・介護現場における要介護高齢者の口腔ケアの妨げになる?
Project/Area Number |
20592264
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
荒川 光 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30304314)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪木 拓男 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
松香 芳三 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (90243477)
完山 学 岡山大学, 病院, 講師 (90294420)
山崎 聖也 岡山大学, 病院, 医員 (40444666)
木村 彩 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20584626)
|
Keywords | インプラント / 介護高齢者 / 老人保健施設 / 追跡調査 / アンケート調査 / リコール率 |
Research Abstract |
まず,高齢者の追跡不能患者の詳細を検討するために,当科で口腔インプラント治療を受けた全患者を対象に,診療録ベースの追跡調査を行った.そして,協力を得ることができた老人保健施設に入所している介護高齢者を対象に,口腔内にインプラントが存在するか診療検査ベースの横断調査を行った.さらに比較対照として,インプラント義歯を装着している健康な高齢者がどれくらい存在するかアンケートにより調査した. 〈方法〉 ・過去19年間の全リコール患者634名を65歳以上,未満に分類し,リコール率を算出した.加えて,65歳以上の高齢者において,リコールに応じるとこができなかった患者の詳細を記述的に調査した. ・当科の協力施設に全入所者の全身状態把握,口腔内診査を依頼し,インプラント体の有無を確認した. ・岡山県老人クラブ連合会主催の女性リーダー研修会と健康づくり介護予防リーダー養成講習会の参加者を対象に,欠損補綴治療に関する記述式アンケート調査を行った. 〈結果〉 ・全リコール患者634名のうち,65歳以上の高齢者は149名(平均年齢:71.7歳,男/女:68/81)で,リコール率は65.8%であった.一方,485名の65歳未満リコール患者のリコール率は70.5%と65歳以上と差はなかった. ・65歳以上のリコールに応じていなかった患者49名のうち26名は追跡不能であったが,23名は転居などを理由に転医していた. ・当科協力老人保健施設の全入所者95名(平均年齢:83.4歳,男/名:18/77名,要介護状態区分1/2/3/4/5:8/13/20/25/19名)にインプラント義歯を装着している高齢者はいなかった. ・女性リーダー研修会および介護予防リーダー養成講習会の参加者は48名(平均年齢:74.3歳,男/女/未記載:9/37/2名)で,インプラント義歯を装着している高齢者は6名(12.5%)であった.
|
Research Products
(3 results)