2009 Fiscal Year Annual Research Report
変革期の看護部門トップマネジャーに求められる役割とコンピテンシー
Project/Area Number |
20592504
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
小寺 栄子 University of Shizuoka, 看護学部, 教授 (20233918)
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Keywords | 看護トップマネジャー / 看護部門責任者の役割 / 看護管理能力 / 高業績行動特性 |
Research Abstract |
平成20年度は、一般総合病院の看護部門の責任者6名(内2名は副院長職兼務)を対象に、彼らがどのような課題に直面し、将来においてどのような役割が求められ、その役割の遂行のためには、どのような知識・技術が必要であると考えているのかを半構成的面接により明らかにした。また全国の200床以上の一般病院で日本病院機能評価の認定を受けている病院並びに全国の特定機能病院240病院の病院管理者に対して、看護部門責任者の管理能力をどの様に評価し、またどの程の経営管理能力を期待し、今後どの様な役割を期待しているのかの調査を行った。 今年度は、これらの結果ならびに看護管理者のコンピテンシーや実践規準、看護管理者教育プログラムなどについての国内外の文献から、将来にわたり我が国の看護のトップマネジャーに必要とされる能力、知識・技術、業績指標ついて抽出し、これらを系統的に整理分析し、看護部門のトップマネジャーに求められる役割、能力と高業績行動特性(コンピテンシー)のディクショナリーを導き出し、11のカテゴリー53の能力を抽出した。当初の計画では、導き出されたディクショナリーから成る質問紙を作成し、ディクショナリー(評価項目)の妥当性と信頼性を高め洗練化を図る予定であったが、項目の抽出と分類に時間がかかり、平成22年度に持ち越すことになった。平成22年度には導き出されたディクショナリーから成る質問紙を作成し、全国の看護部門のトップマネジャーの任にある看護管理者の協力を得て、デルファイ法による調査を行い、ディクショナリー(高業績特性)の妥当性と信頼性を高め、看護のトップマネジャーの高業績特性を明らかにしていくとともに、この活用法についても提案していく予定である。
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Research Products
(2 results)