2011 Fiscal Year Annual Research Report
看護学生の知識の構造化を目指した複数判断基準活用のためのカリキュラム開発研究
Project/Area Number |
20592530
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
石田 智恵美 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (50352349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久米 弘 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 准教授 (40205175)
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Keywords | 教授プラン / 判断基準 / カリキュラム開発 / 看護問題 / 知識の構造化 |
Research Abstract |
今年度は,看護実践を行う際の判断規準を獲得し,さらに複数の判断基準を活用できるようにするための方法として,学部生および卒後1年目~2年目の看護職者に対し,次のような教授活動を行った。 大学学部 1年生 高校までの知識の獲得状況について,学生自身が確認できるような問いを出し,回答を見直させるような教授活動を行った。1年次の科目である「教養演習」で,学生との演習中の応答やレポートの記述内容で確認をした。 2年生 基礎II看護実習で,講義・演習で獲得された看護技術に関する知識の活用方法を具体的に示し,患者への看護実践を通して活用させ,評価を通して学生自身の知識構造を確認させた。 3年生 各領域(成人・小児・母性など)の看護学実習開始前の「看護実践論」の演習を通して,講義・演習で獲得された知識を構造化させ,ルールを適用させ,より個別の特徴を持った事例や特殊な事例について思考させた。実習前準備としての思考訓練となった。 4年生 統合実習において,複数の患者を受け持たせ看護の優先度決定を行わせた。変化する対象の情報から優先度を組み替える訓練をすることで,多重課題への自信がついたという記述が実習後にみられた。 卒後1年目,卒後2年目の看護職者に対して,判断基準の獲得状況を把握し,活用を促進するための研修を行った。前年度の評価に従い,課題を一部改善して実施した。なお,卒後1年目研修ではプリセプター(卒後1年目の個別の指導担当者)にグループディスカッションの運営を行わせ,相互の理解もねらった。 卒後2年目就職後2年目の看護師・助産師に対して,判断基準の獲得状況を把握し,活用を促進するための研修を行う。※卒後1年目および2年目の研修は,平成17年度から19年度科学研究費補助金基盤研究C研究課題番号:17592228の成果に基づいたタスクマネージメントのための卒後研修プログラムを改善し,実施した。
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