2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592581
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
三瓶 まり Shimane University, 医学部, 教授 (90226085)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 勝敬 秋田大学, 医学部, 教授 (80157776)
|
Keywords | 自律神経 / 睡眠 / 3歳児 |
Research Abstract |
<調査目的>深夜までのテレビ鑑賞やビデオゲームの習慣化、両厩の共働きなどの要因のため、小児の夜間睡眠時間が短縮する傾向にある。我々は夜間睡眠時間の短縮がどのように自律神経機能に影響するかについて調査し、就学前児童においては10時間の夜間睡眠時間が必要であることを報告した。今回は3歳児を対象として睡眠時間と自律神経機能および保護者の生活習慣との関連性について検討した。<研究方法>(1)A市内の6つの保育所に通う3歳児保護者を対象に質問紙訓査を行い、回答のあった77名を対象とした。(2)質問内容は家族構成、保護者の生活習慣、児童の睡眠習慣などであった。(3)統計解析はSPBS統計パッケージを使用して、有意差検定、共分散分析を用いて行った。 <結果>(1)児童の夜間睡眠時間は平日で556分、休日で593分で、休日の睡眠時間が有意に長かった。(2)児童の総睡眠時間(昼寝時間と夜間睡眠時間を合計した時間)は平日667分、休日664分であり有意差はなかった。(3)睡眠時問が630分以下の子どもの自律神経機能は低下していた。(4)保護者の帰宅時間と睡眠時間との関連をみたところ、母親が18時前に帰宅する群の児童の平日の夜間睡眠時間および総睡眠時間は有意に長かった。(5)母親の大半は就寝時刻を早めたいと考えているが、努力したいと思う母親と、仕方がないと考える母親に2分された。 <結論>保育所に通う3歳児の夜間睡眠時間は平日で短縮されていたが、昼寝時間を加えた総唾眠時間では平日、休日で有意な違いは認められず、約11時間であった。平日の夜間睡眠時間は母親の帰宅時間と強い関連がみられ、3歳児の夜間睡眠時間の確保には18時前に母親が帰宅することが望ましいと考えられた。
|