2008 Fiscal Year Annual Research Report
学童のヘルスプロモーションに関する看護介入プログラムの効果
Project/Area Number |
20592597
|
Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
二宮 啓子 Kobe City College of Nursing, 看護学部, 教授 (50259305)
|
Keywords | 学童 / 親 / 生活習慣 / ヘルスプロモーション / 介入研究 / 自己管理 / 自己効力感 / ソーシャルサポート |
Research Abstract |
本研究は、平成18〜19年度に実施した学童の自己管理能力を高める1年間の看護介入プログラムを洗練させ、その効果を明らかにすることを目的としている。平成20年度は、より効果的な看護介入プログラムに洗練させるために追加する要素を決定し、平成21年度以降に介入プログラムを実施・評価できるように準備した。まず、過体重(肥満)の子どもと親への援助方法、生活習慣の改善のための子どもへの援助方法、家族(特に父親)への援助方法についての文献検討を行った。その結果、テレビやゲームの視聴時間の増加が睡眠時間の短縮に影響していること、父親が肥満の子どもにどのように接して良いかわからない状況があり、高度肥満群の父親にコミュニケーション不足を感じている者が多かったこと、父親が積極的に子どもに関わることで子どもの肥満度の軽減が見られていたことが明らかになった。 次に、米国Lucile Packard Children's HospitalのPediatric Weight Control Programの視察と情報収集を行った。そこでは、親子で一緒にできるプログラムを行うことにより、子どものBMI値とともに、親のBMI値の改善への効果も見られていること、親が一生懸命運動する姿を見ることにより子どもの頑張りにつながることがわかった。以上のことから、父親の認識や行動についても調査し、家族の特徴を踏まえた個別の介入を行うこと、従来の介入プログラムに家族で参加できるプログラムを夏休みに実施することの2点を追加し、介入プログラムを作成した。平成21年度にA小学校で新しい介入プログラムを実行する予定である。きらに、対照群として、従来のプログラムを実施し、データ収集を行った。
|