2010 Fiscal Year Annual Research Report
豪雪過疎地域の高齢者の自立生活継続のための介護予防マネジメント技術の検討
Project/Area Number |
20592634
|
Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
飯吉 令枝 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40279849)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平澤 則子 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60300092)
小林 恵子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (50300091)
藤川 あや 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (80341840)
|
Keywords | 高齢者 / 自立生活 / 介護予防マネジメント |
Research Abstract |
豪雪過疎地域に暮らす高齢者の近隣の地域住民が見守り活動において介護予防の必要な高齢者を早期に発見するためのリストを作成することを目指し、リストの項目を検討するとともに、それが近隣の地域住民による見守り項目に適しているかを確認することを目的とした。研究班内で関連する文献と申請者らの先行研究での結果を合わせてリストの項目を検討し、外出行動2項目、日常生活8項目、社会交流3項目、健康管理3項目、認知症の発見3項目、うつの発見3項目の22項目を作成した。作成したリストの適切性に関する調査をA市豪雪過疎地域の民生委員117名に実施した。内容は属性、リストの項目の適切性等とした。調査は対象者に研究目的や研究への参加協力の自由意思、プライバシー保護等について文書で説明し、調査票の返却をもって同意とみなした。なお、新潟県立看護大学の倫理委員会の承認を得て実施した。アンケートを配布した117人のうち、回収できたのは108人(回収率92.3%)、有効回答数は105人であった。 対象者の平均年齢は、61.7±11.87歳で、男性が55人(51.4%)、女性48人(45.7%)であった。作成した見守りリスト22項目のクロンバッハのα係数は0.920であった。項目別では、8割以上が「適している」「まあ適している」であったのは22項目中18項目で、「適している」が6割を超えた項目は、「家族・近隣・友人などと話をしている」「地域の茶の間や老人クラブなどに参加している」であった。8割未満であった項目は、「入浴している」「趣味・娯楽をしている」「ボランティア活動をしている」「痛みや体調不良の訴えが聞かれない」であった。このリストが介護予防の必要な高齢者を早期に発見するための近隣での見守りリストとして役にたつかどうかでは、「役立つ」「まあ役立つ」を合わせて90人(85.7%)で、見守りリストとして活用できる可能性が示された。
|
Research Products
(3 results)