2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20599010
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
瀬戸 奈津子 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (60512069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 安子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50252705)
正木 治恵 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (90190339)
石井 秀宗 名古屋大学, 教育学研究科, 准教授 (30342934)
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Keywords | 看護学 / 評価 / 実践能力 |
Research Abstract |
本研究の目的は、1.先行研究の評価指標について、糖尿病看護に従事する看護師を対象とした調査による検証にて一般化・標準化をねらう。2.実践能力の発展過程及び中核的実践能力を明確にすることで、看護師の実践能力獲得段階に応じて国民に糖尿病看護において高度な療養支援技術を提供するべく育成のために必要な根拠資料を得る。3.2をもとに、自己と他者双方から評価およびアプローチが可能な看護師の実践能力育成プログラムを開発することである。 そのための全国調査として、糖尿病看護認定看護師、ならびにその施設で糖尿病の治療を主目的に入院する患者の最も多い病棟において看護師長(病棟看護管理者)を除く全スタッフ看護師、糖尿病看護認定看護師が選出した経験年数が異なる3段階3名の看護師を対象に、それぞれ対象施設の概要、対象看護師の属性、ならびに自己評価及び他者評価として糖尿病看護における実践能力育成のための評価項目、ならびに社会的スキル尺度・対人ストレスコーピング尺度からなる無記名式郵送法による調査を実施した。 その結果、自己評価は糖尿病看護認定看護師に80部郵送し72部回収(回収率90%)、スタッフ看護師合計1952部配布し1117部回収(回収率57.2%)、他者評価は各72部ずつ回収した(回収率90%)。データを因子分析やクラスター分析等により解析し、信頼性の検証、妥当性の確認を経て、経験年数や資格の有無により、実践能力の獲得に順序性があることを検出、実践能力の発展過程を見出し、糖尿病看護に携わる看護師の特性に応じた糖尿病看護における実践能力育成プログラムを開発することができた。
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