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2008 Fiscal Year Annual Research Report

蛍光発色マウスを用いる神経因性疼痛モデルにおける神経再生機構の解明

Research Project

Project/Area Number 20602013
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

畝崎 佐和子  Kansai Medical University, 医学部, 助教 (50257911)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 誠二  関西医科大学, 医学部, 教授 (80201325)
Keywords神経科学 / 疼痛 / イメージング / 神経再生
Research Abstract

神経損傷後におこる神経再生の過程を経時的かつ非侵襲的に評価するために、軸索特異的にYFP蛍光タンパクを発現するThy1-YFPトランスジェニックマウスを用いたin vivoイメージング法による解析法を検討した。再生モデルとしては、座骨神経切断後に神経両端をシリコンチューブに縫合し、チューブ内に浸透圧ポンプを用いて持続的に試薬(NGF、GDNFおよびSaline)を投与するモデルを用いた。麻酔下のマウス後肢の足背部を蛍光実体顕微鏡下で観察すると、術後1-2週で消失した神経由来の蛍光が、経時的に伸長し術後8週には指先まで到達する様子が確認できた。NGF投与群ではSaline群に較べて術後3-4週目には神経再生が亢進していた。また後肢機能の回復には、後肢足底をvon Freyフィラメントで刺激し、足を引き上げる回避行動を測定して評価した。Saline群では術後失われた反応が5週目に約1割のマウスで術前と同レベルに回復し、6-7週目には殆どのマウスで回復していた。一方、NGFおよびGDNF投与群では、術後4週目より約3分の1のマウスで機能の回復が認められ、亢進していることが明らかとなった。術後8週目にシリコンチューブ内に再生された神経を回収し免疫組織学的な検討を行ったところ、再生された軸索、ミエリン鞘および血管の形態にはどの群においても大きな違いは認められなかった。軸索数およびミエリン鞘の厚さを測定したところ、NGF投与群において非ミエリン化軸索の数が増加しミエリン鞘が薄くなっていた。これらの結果より、Thy1-YFPトランスジェニックマウスを用いたin vivoイメージング法による再生神経の測定法は神経再生の経時的なモニタリングに有用であることが明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Effects of neurotrophic factors on nerve regeneration monitored by in vivo imaging in thy1-YFP transgenic mice2009

    • Author(s)
      Sawako, Unezaki
    • Journal Title

      J. Neurosci. Methods 178

      Pages: 308-315

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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