2010 Fiscal Year Annual Research Report
ラオス現地スタッフの調査スキル向上支援による、生活変化と子どもの成長の研究
Project/Area Number |
20603003
|
Research Institution | Takasaki City University of Economics |
Principal Investigator |
河辺 俊雄 高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (80169763)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 太郎 北海道大学, 医学部, 准教授 (70345049)
萩原 潤 宮城大学, 看護学部, 准教授 (90347203)
|
Keywords | ラオス / 身体計測 / 食事調査 / 活動調査 / 子どもの成長 / 公衆衛生活 |
Research Abstract |
食事や栄養に関わる公衆衛生活動は,身体計測や食事調査,あるいは身体活動調査を通じて対象者の状態を継続的にモニタリングし,その結果をふまえて指導や活動の計画を立てることが必要であり,周辺環境が急激に変化する地域では特に重要である。そのためには調査に関わるスキルが必須であり,その国や自治体のスタッフが主体的に行うことが個人情報の保護の点からも望ましい。本研究は現地スタッフへのトレーニングを通し,継続的に調査,研究が遂行できる能力を身につけることを目的の一つとした。本研究が終了した後でも持続的に調査研究,あるいは調査で得たデータを利用することで,対象地域の公衆衛生活動が効果的に継続できることが理想である。 対象とする地域は現在急速に近代化が進むラオス人民民主共和国である。ラオスは物流量の増加とそれにともなう近代化が加速し,結果として周辺環境が急激に変化することが予測される。上述の通りラオス国内のスタッフによって生活習慣(生活活動と栄養状態)と子どもの成長に関するデータを集め,近代化が子どもの成長に与えるインパクトを評価することが本研究の目的の一つである。 平成21年度は、身体計測や体力測定機器類を使用した本調査の実施や、スタッフへのトレーニングについて、調査の実践に関わる項目だけではなく,調査によって得られたデータの分析や考察をも含めたトレーニングを効果的に実施できた。そこで、平成22年度では、これらの成果を国際学会(The 10th International Congress of Physiological Anthropology)で発表した。
|
Research Products
(4 results)