2009 Fiscal Year Annual Research Report
中山間地域のソーシャル・キヤピタルの蓄積・革新の研究-震災・地域づくりを勘案して
Project/Area Number |
20604003
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
澤村 明 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40334643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西出 優子 東北大学, 大学院・経済研究科, 准教授 (60451506)
北村 順生 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (20334641)
杉原 名穂子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00251687)
中東 雅樹 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (30406714)
鷲見 英司 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (60337219)
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Keywords | 中山間地域 / まちづくり / 居住 / ソーシャル・キャピタル / 地域社会 |
Research Abstract |
本研究は、中山間地域の様々なありようを、地域社会がもつ信頼感に焦点を当てて調査した。より具体的には、信頼感が生まれる素地、増してゆく過程、大きな展開を遂げる契機に注目したものである。取り上げる対象は主として二つの地区であり、新潟県の北部に位置する高根集落(村上市、2008年の合併までは朝日村)と、逆に西部に位置する桑取川流域(上越市)である。具体的な集落の分析を通じて、結束型、橋渡し型、連結型というソーシャル・キャピタルの基本概念や、コミュニティとアソシエーションという組織のありかたの基本概念を深化させる手がかりを提供できた。 ソーシャル・キャピタルは既に世界的な調査研究の対象となっている。一方、「中山間地域」というテーマも決して日本だけの問題ではない。アジアを中心とした稲作系の農林業を営む山あいの地域にも共通の課題を抱えるし、おそらく欧米の条件不利地域とは異なる新たな問題提起と課題解決が見いだすことが、今後の展開と課題である。
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