2010 Fiscal Year Annual Research Report
日米中の自動車産業と国境を越えるリージョナル・ガバナンス
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20604005
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| Research Institution | Tokai University |
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Principal Investigator |
貴家 勝宏 東海大学, 教養学部, 准教授 (40439691)
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| Keywords | 自動車産業 / 生産ネットワーク / 日米中 / 直接投資 / 地方政府 / 外資系自動車メーカー / M&A / 海外生産 |
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| Research Abstract |
平成22年度は3年計画の最終年度である。2008年の世界的金融危機の発生以後、新興市場の重要性がますます高まり、自動車産業のグローバルサプライチェーンも大きく見なおされるようになった。本研究は、日米中の自動車産業をグローバルなレベルにおける生産構造の転換過程と制度化との関連から、経験的事例を対象として検討してきた。グローバル化する自動車産業を、国際政治経済学的視点から、国際経済秩序形成に関与する経済主体として、地方政府と民間企業の役割に注目した。第一に、中国が世界最大の自動車生産国、また最大の自動車市場として台頭した背景に、日米中の間で深まる相互依存関係がある。第二に、中国の産業集積や生産ネットワークの形成には、中国の地方政府と外資系自動車企業、さらには中国の地場企業によるネットワークの構築が大きく影響をしている。中国では、地方政府がネットワーク形成の重要な仲介者となっていることを、上海市や広州市の事例から明らかにした。第三に、活発化する中国自動車産業の対外進出など、直接投資、M&A、海外生産拠点の構築、また環境技術の面などから、中国自動車産業の海外展開を検討した。3カ国間の生産ネットワークは、著しく統合されてきており、中央政府、地方政府、民間企業の多様で重層的なネットワークが形成されてきている。これらの成果は、共著や論文によって発表された。
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Research Products
(3 results)
