2008 Fiscal Year Annual Research Report
スミソニアン協会によるサイエンス・コミュニケーションに関する研究
Project/Area Number |
20605010
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
財部 香枝 Chubu University, 国際関係学部, 准教授 (00421256)
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Keywords | スミソニアン協会 / サイエンス・コミュニケーション / 科学博物館 / レメルソン発明および革新研究センター / 国立アメリカ歴史博物館 / Invention at Play |
Research Abstract |
本研究の目的は、スミソニアン協会のサイエンス・コミュニケーションの実態を調査・検討することである。スミソニアン協会、国立アメリカ歴史博物館およびレメルソン発明および革新研究センターは、(1)ドキュメンテーション(モダン・インベンターズ・ドキュメンテーション・プログラム、イノベーティブ・ライブズ・プレゼンテーション・プログラム)、(2)シンポジウム、(3)出版、(4)展示、等多様な取り組みを行っている。本研究は、これらの取り組みについて、アーカイブス所蔵の企画書、会議録、書簡などを詳細に調査し、またインタビューも加え、センター関係者がどのように科学技術を捉え、科学技術に関する知見をどのように大衆に伝えようとしてきているのかを明らかにしようとするものである。 2008年度は、上記取り組みのうち、主に(4)展示「遊びにおける発明」 Invention at Playに焦点を当てた。同展示は、遊ぶ方法と科学技術の革新者が用いる創造過程の間の類似性に着目したハンズオン展示であり、アメリカ博物館協会2003年優秀展示賞を受賞しているが、わが国ではほとんど研究されていない。同展示は、合衆国内の巡回を終え、2008年11月国立アメリカ歴史博物館改装後の再オープンの際に、1階の常設展示となった。研究代表者は、2009年2月に現地調査を実施し、(1)展示を詳細に観察・記録するとともに、(2)スミソニアン協会アーカイブス所蔵の企画書、会議録、書簡、外部評価・入館者調査資料を調査・検討した。
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