2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20650014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣瀬 通孝 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (40156716)
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Keywords | バーチャルリアリティ / ユビキタスコンピューテング / 可視光通信 / RF通信 / 拡張現実感システム / 可搬型DMDプロジェクト |
Research Abstract |
本研究は、可視光通信を用いた屋内外問わず広域に展開可能な拡張現実感システムの実現を目的とした。平成20年度に実施した研究の成果として、以下の3点を挙げる。(1)可視光通信プロジェクタと可視光/無線通信可能なタグを使用することで、投影位置・姿勢推定と映像情報の提示を同時に実行可能なARシステムを提案し、可視光通信システムと自己位置推定アルゴリズムについて実装することによりこれを実現した。(2)タグの配置方法について、壁面や地面に正三角形の形状にタグを配置する方法を提案し、そのようなタグの配置条件において投影位置・姿勢推定の評価実験を行った。(3)タグ平面とプロジェクタ光軸の成す角度と、タグ-プロジェクタ間平均距離の2つのパラメータに着目して、プロジェクタ静止・移動の二条件で位置推定精度実験を行った。その結果,静止時においてはARシステムに十分対応できる精度を得ることができました。また、移動時の精度実験では、直進秒速50cm、並進秒速30cm程度まで静止時と同様の精度を得られ、されに高速化の可能性を示すことができた。これらの結果から、提案したシステムがARシステムのトラッキング機能として実用可能であることを示した。 今後の展望としては、第一に投影位置・姿勢推定の高速・高精度化が挙げられる。具体的には、DMDプロジェクタの点滅速度の向上や、可視光通信のパターン最適化や、投影エリアの細分割化などがこれに当たる。第二に、ユビキタスコンピューティングへの発展として、実用化システムに落とし込むことが挙げられる。これは、自動車やロボットのヘッドライトなどに本システムを組み込んだり、また、ARシステムと可視光通信の複合的なプラットフォームとして用いることが考えられる。
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Research Products
(3 results)