2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20650023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長原 一 Osaka University, 基礎工学研究科, 助教 (80362648)
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Keywords | カメラ / 画像処理 |
Research Abstract |
画像センサ(カメラ)は,テレビを代表とする映像メディアを始め,近年では監視システムや自動車,医療,ファクトリーオートメーション(FA)など様々な応用で広く用いられている.しかしながら,最新のデジタルビデオカメラにおいても,受光素子がフィルムからCCDやCMOSなどの半導体素子に置き替わっただけで,基本構造すなわち光学系や撮像原理は,2世紀あまり前に発明された銀塩写真機から全く進化していない.一般的なカメラのレンズシステムはモータを用いて絞りの開口やレンズの位置関係を変化させることでズームやフォーカスなど若干の幾何や光学特性を時間をかけて変化させる事はできるものの,フレーム毎など高速には変更できなかった.また,フィルタもRGBの色分光や赤外線を遮断するためなどに用いられるが,受動素子であるため一般的なカメラでは光度特性(Photometry)は動的には変化しない.そこで本研究では,従来固定されてきたカメラの所々の特性を積極的に能動的に変化させることにより,従来のカメラでは不可能であった画像情報の取得や撮影対象に適応した画像センシングを行うシステムの構築を目指す.実際は能動光学素子としてLCOS(反射型液晶フィルタ)を用いたカメラを試作する.さらに,このカメラを用いて高ダイナミックレンジ画像やデジタルリフォーカスなど従来の単体のカメラでは撮影が不可能であった画像の生成を実現した.
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