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2008 Fiscal Year Annual Research Report

エビデンスに基づく大学精神保健改善策の立案

Research Project

Project/Area Number 20650107
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

佐々木 司  The University of Tokyo, 学生相談ネットワーク本部, 教授 (50235256)

Keywords大学生 / 大学院生 / 精神保健 / 睡眠 / リズム / 発達障害 / アスペルガー症候群 / 支援
Research Abstract

大学・大学院を中心とする高等教育機関(以下大学)においても学生の精神保健には以前から問題があったが、少子化と大学院重点化を経て、その問題は非常に大きな問題となりつつある。大学の精神保健施設の利用はここ10年うなぎ登りの増加を示し、単に早期発見・早期対応という二次予防だけでは対応が追いつかない状態となってきている。今後重要なことは、生活スタイルを含めた大学での精神保健環境の改善による精神的健康の増進と発病そのものの予防、即ち一次予防であり、改善すべき要因をデータに基づき実証的に解明するための疫学研究の推進である。本研究はその第一歩としての調査・研究を進めるために提案・実施したものである。
その第一段階として平成20年度は、東京大学保健センター精神科の臨床記録の整理を進め、そのうち精神保健状態に特に大きな影響を及ぼす可能性のある、睡眠・リズム障害について解析した。また、近年問題となっている発達障害の支援方法についても検討を行った。
睡眠障害については過去2年間に新規受診した学生のうち睡眠障害と診断された約50人を対象に解析した。診断では概日リズム睡眠障害(以下、リズム障害)が最も多く20人以上に達した。リズム障害でも特に睡眠相後退症型は学部生に多かった。他方、原発性不眠は大学院生に多かった。リズム障害では半分が不規則型であった。また、体調や気分の不良などを主訴として訪れる学生の中には、本人は気付かないが、実際にはリズム障害による者がかなりの割合で含まれていた。睡眠・覚醒リズムに関わる生活スタイルについての啓発活動が、大学での精神保健向上にきわめて重要である可能性が示唆された。発達障害への対応については、学生が直面する主な困難状況ごとに、教示、SSTなどの有効性について検討した。困難状況の中では就職活動の援助が最も困難であり、今後大きな課題として続くことが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 大学生・大学院生の睡眠障害に関する探索的調査2009

    • Author(s)
      大内佑子、佐々木司
    • Organizer
      全国大学メンタルヘルス研究会
    • Place of Presentation
      東京国際交流館(東京)
    • Year and Date
      2009-01-20

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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