2008 Fiscal Year Annual Research Report
初等中等教育の学校の情報化を推進する組織的コンサルティング機能と運用体制の開発
Project/Area Number |
20650149
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
堀田 龍也 National Institute of Multimedia Education, 研究開発部, 准教授 (50247508)
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Keywords | 学校の情報化 / コンサルティング / 地方自治体 |
Research Abstract |
本研究では,初等中等教育の学校の情報化を先進諸国並に推進するために,国が示した教育の情報化の目標を都道府県や市区町村の地方自治体が達成するために必要と考えられる以下の6点の支援を組織的に行う機能(「組織的コンサルティング機能」と呼ぶ)と,その運用体制の開発を行う。 (1)政策解説支援機能:国が示した目標等の政策をわかりやすく解説する機能 (2)要因調査支援機能:阻害要因を調査し,目標達成のための重点を明らかにする機能 (3)実施手順支援機能:下位目標に分解し,目標達成のための手順として提示する機能 (4)研修啓蒙支援機能:リーダーとなる者への研修・啓蒙を行う機能 (5)年次運用支援機能:年次進行を意識した予算策定や人事配置等の運用モデルを開発する機能 (6)中間評価支援機能:目標の中間的達成度を評価する機能 平成20年度は以下の諸点に取り組んだ。 1)教育の情報化に関する国内の先駆的な地方自治体を対象とし,成功事例を詳細に収集した。具体的には,すでに行われている同様の視察報告書等を十分に参考にした上で,教育の情報化の先進事例3地区に対してインタビュー調査を行った。その結果,特に中心的に活動した人材の取り組みについて把握することができた。 (2)教育の情報化を支援する仕組みを持つ英国を訪問し,HaveringLAをケースとして,各地方自治体や学校への国からの具体的な支援について,特に予算的な側面からヒアリングを行った。また,実際に行われている組織的コンサルティングの事例を参観し,ICTコンサルタントの実務等についてヒアリングを行った。
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