2008 Fiscal Year Annual Research Report
人工内耳装用児の児童英語教育:音声・映像・体感振動装置を活用した授業と国際交流
Project/Area Number |
20652044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Nagoya Gakuin University |
Principal Investigator |
増田 喜治 Nagoya Gakuin University, 人間健康学部, 教授 (90173757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
J.H ジャンゼン 名古屋学院大学, 経済学部, 講師 (40469028)
D.R ジャンゼン 名古屋学院大学, 商学部, 講師 (30469027)
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Keywords | 早期英語教育 / 人口感覚器 / 国際交流 |
Research Abstract |
人工内耳装用児を対象とし、児童英語教育を1)グループと個別授業の形式で実践し2)独自の音声・映像教材をデータベース化することにより、学習者の英語でのコミュニケーション能力を育成し3)オーストラリアの人工内耳装用児と日英語による国際交流へと発展させる事が、本研究の目的である。 平成20年度4月から小学校6年生の人工内耳装用児(男子1名、女子2名、女子1名は普通学級、他2名は聾学校通学)を対象とした英語クラスが開始された。4月から12月までは隔週で約一時間のクラスが合計14回行なわれた。夏休みには四日間連続集中講座が開催され、12時間の授業が実施された。授業の前半はネイティブの分担者がグループレッスン形式で、色、数、動作動詞や前置詞等の概念をダイレクトメッソドで導入された。後半は研究代表者が装用児達の発音矯正を身体運動と振動装置を活用して行なった。音声とダヨンによる振動の組み合わせにより、新しい言語学習体験を装用児達に提供した。アイポッドタッチとダヨンとの組み合わせは、家庭における持続的な英語学習を可能とする環境を提供した。 国際交流の準備段階として、12月から3月まではスカイプによる隔週30分の遠隔ビデオ授業が開始された。御父兄のパソコンに対する基本的知識不足、パソコン劣化によるネットワーク障害、人工内耳のインプット調整等に問題があり、授業が不可能な場合があった。しかし、徐々に問題解決は解決され、年度末にはスムーズなネットワークを用いた遠隔授業が行なわれるようになった。装用児達は英語学習に対する強い関心と興味があり、英語の発音を獲得しようとする真剣な眼差しと笑顔が印象的であった。一年間の英語教育の実践データを装用児達とご父兄がアクセスできるデータベースを構築する一方、教育研究者間での情報共有が可能となるような試みが実践されようとしている。
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