2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20653048
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
川中 淳子 The University of Shimane, 総合政策学部, 准教授 (50294509)
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Keywords | 石見神楽 / 大元神楽 / 地域臨床 / 地域理解 / 神楽の心理学的意味 |
Research Abstract |
大阪大学大学院人間科学研究科の老松克博教授を招いての研究会を、平成21年5月15日に実施した。この研究会は島根大学大学院教育学研究科岩宮恵子教授の協力により開催されたものであり、老松氏と岩宮氏からの指導を仰ぐことができた。参加者は、老松氏、岩宮氏の他に、研究代表者の川中と、研究協力者の荒川ゆかり、木谷健二、西田京子であった。研究方法や、信仰と心理臨床の関連について議論を深めることができた。他にも数回の研究会を計画していたが、一度しか開催出来なかった。これは、本大学学生が大きな事件に巻き込まれたことにより、研究会開催の中止や延期が余儀なくされたためであった。平成22年度には、積極的に研究会を開催していきたい。 今年度は、各地の研修会に参加をすることで、多くの知見を得ることも目標としていた。研究代表者の川中と研究協力者の3名は精力的に専門的な知識を身に付けた。 調査研究としては、研究協力者の木谷が、平成21年10月30日に、大元神楽の第一人者である竹内幸夫氏にインタビューを実施した。インタビューを通して、石見神楽の源流である大元神楽を新たな視点で見ることが可能となった。フィールド調査としては、各地の神社の訪問および神社での神楽の見学を実施した。東京では明治神宮を訪ねて神楽を見学したり都内のいくつもの神社を訪問したり、神社の関係者との対話を重ねた。また、三重県の伊勢神宮も訪ねて、神楽の見学と関係者との対話をした。 発表としては、島根県立大学で開催された公開講座で「石見神楽と心理臨床」をテーマに講演を行った。内容は、研究から得られた知見が中心であった。他に、中国四国心理学会で研究協力者の木谷が報告をする予定であったが、新型インフルエンザの影響で発表が不可能となってしまった。ここで発表を予定していたものは、平成22年度に学会等で発表をする予定である。
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