2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20655035
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
山田 陽一 The Institute of Physical and Chemical Research, 物質変換研究チーム, 副チームリーダー (50317723)
|
Keywords | 酸触媒 / マイクロリアクター / リンタングステン酸 / 四級アンモニウム塩 / ピリジニウム塩 / 酸化反応 / マイクロフロー / 触媒システム |
Research Abstract |
1.「加水分解反応を進行させる不均一酸触媒の開発を行う.具体的には,リンタングステン酸,リンモリブデン酸などの強酸クラスター無機化合物と四級アンモニウム塩,塩化リチウム、ジメチルスルホキシドの混合系により、酸分解を実施する。とくに四級アンモニウム塩のチューニングを広く実施することで、選択的な単離法の確立も同時に行う。」という実施計画のもと,加水分解反応を促進する触媒を創製すべく,特に高分子型の四級アンモニウム塩,ピリジニウム塩のファインチューニングを施した結果,酸触媒活性のある固定化タングステン触媒の調製を様々行った結果,触媒活性が高く,汎用性の高い酸触媒の開発に成功した. 2.「マイクロチップリアクター内に高分子-金属触媒薄膜を導入すべく,高分子-金属薄膜をマイクロリアクターに組み込むための方法として、マイクロリアクター内の一方より高分子溶液、もう一方より金属化合物水溶液を導入し、そのY字合流領域で金属により架橋した薄膜が、流れの方向に伸張ながら生成する」という実施計画のもと,高分子担持タングステン触媒膜をマイクロリアクター内の層流界面に精密に調製することに成功した.さらに,これらの固定化触媒膜が高い酸触媒活性を有し,数秒程度の反応時間で,各種の有機変換反応に有効であることを初めて見出した. これらの1.2は,瞬間的な酸触媒反応であり,いままで酸触媒の触媒活性が低いという問題を解決しうる成果である.
|
Research Products
(12 results)