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2008 Fiscal Year Annual Research Report

ナノ物質に対する細胞応答性とその差異の検討

Research Project

Project/Area Number 20659036
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

稲葉 カヨ  Kyoto University, 生命科学研究科, 教授 (00115792)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高原 和彦  京都大学, 生命科学研究科, 講師 (90301233)
Keywordsマクロファージ / 肺 / ナノ / 内皮細胞 / 繊維芽細胞
Research Abstract

<目的>ナノ物質は新たな展開が期待できる材料であるが、未知な部分も多く特に生物に対する影響も未知であると言える。そこで、ナノ物質に容易に暴露されうる肺を念頭に置き、それを構築する培養細胞(株)を用いて、ナノ物質が生体に与える影響を簡便に検討する系を作製し、ナノテクノロジーの進展を促す事を目的とした。<結果>ナノ物質を細胞培養系に加えるにあたり、その液中における分散程度が結果に大きな影響を与えると考えられた。そこで、特に繊維状である数種のカーボンナノチューブ(CNT)について固形後包埋粉砕法および超音波法にて完全分散する方法を確立した。その他のアスベスト二酸化ケイ素および二酸化チタン等の完全分散が不可能なのものについては、液中で超音波処理を行い、その後、電顕および動的散乱測定法により粒子計の計測を行った。また、マウス骨髄由来マクロファージ、中皮細胞および胎児由来線維芽細胞を調製した。ナノサンプルに混入する可能性があるエンドトキシンは細胞を刺激しナノ物質由来の生物活性の測定を妨げる可能性があるので、これをリムルス法にて測定した。更にナノ物質がリムルス法を阻害する可能性もナノ物質へのエンドトキシンの追添加実験によって検討した。また、用いる細胞のエンドトキシンへの応答性を検討した。これら、エンドトキシンに関するデータを勘案し、用いる細胞とナノ物質の組み合わせで、混在エンドトキシンの影響を無視できるもの、およびできないものを明らかにした。影響を無視できない組み合わせにおいては、エンドトキシン阻害剤ポリミキシンBを測定計に加えることでその影響を阻止できることを確認した。また、ナノ物質添加後に細胞をトリパンブルー染色することで、簡便にその細胞毒性を概観できる事がわかった。これらの研究より、ナノ物質の細胞を用いた生物活性の測定計の基盤を確立することができた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Remarks (2 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/

  • [Remarks]

    • URL

      http://zoo.zool.kyoto-u.ac.jp/imm/

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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