2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄細胞移植とRunx2遺伝子導入による大腿骨頭壊死再生モデル
Project/Area Number |
20659229
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三島 初 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研発科, 講師 (60361341)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 寿公 独立行政法人産業技術総合研究所, 研究グループ長 (60176641)
|
Keywords | 大腿骨頭壊死 / Runx2遺伝子 |
Research Abstract |
難病指定である大腿骨頭壊死症に対して人工関節手術を回避可能な骨再生による治療が求められている。本研究の目的は大腿骨頭壊死動物に対する自己骨髄細胞移植術モデルを作製し自己骨髄細胞移植およびCbfa1/Runx2の細胞への導入による骨再生効果を評価することである。実験経過は以下の如くである。昨年度は壊死モデルの確立、移植後の組織学的評価が主体であった。 1)大腿骨頭壊死を再現し得る骨壊死動物モデルの確立 易卒中高血圧自然発症ラット(SHRSP)に対して骨壊死の大きな誘導因子となるステロイド剤の筋肉内注射を行い大腿骨頭壊死のモデルを作製した。至適週齢、ステロイド投与量、投与時期等の確認を行い、約60%以上の確率で大腿骨頭の壊死を認めており、これまでの報告と同様の結果を得た。 2)自己骨髄細胞移植術モデルの確立 壊死モデルラットに対して骨盤骨より自己骨髄血の採取を行い、2回遠心法により赤血球層とplatelet poor plasmaを排除し有核細胞層を採取、股関節の後方アプローチで大腿骨頭近位部を展開し壊死骨頭に穿孔、Runx2遺伝子導入間葉系幹細胞を注入移植した。骨組織の形態計測により再生、壊死の評価を行った。 組織学的には、コントロールに比較し、壊死領域の縮小、骨再生が更新することを報告した。しかし4注入細胞の分化、増殖についてのトレースがまだ不十分であり、移植後の細胞挙動の解析を次年度の課題としている。
|
Research Products
(3 results)