2008 Fiscal Year Annual Research Report
CGアーカイブデータを用いた任意のアクションシーンの構築手法に関する研究
Project/Area Number |
20700115
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
天目 隆平 Ritsumeikan University, 総合理工学研究機構, 研究員 (30434715)
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Keywords | バーチャルリアリティ / 複合現実感 / アクションシーン構築 / アクショントレーニング |
Research Abstract |
本研究では, モーションキャプチャ(MoCap)等を用いて俳優の生の演技を予めアーカイブしておいたアクションデータを接合して, 複数のCGキャラクタによる剣戟アクションシーンを自在に構築する手法を提案する. また, 提案手法を用いて任意の剣戟アクションシーンを構築可能なツールの開発を行う. さらに, 現実背景にCGを実時間で融合・提示する複合現実感技術を利用して, 提案手法に上って構築された剣戟アクションシーンの任意の登場人物の視点でそのキャラクタの演技の稽古が可能な没入型システム(MR剣戟体験システム)を開発する. 平成20年度の研究成果は以下の通りであった. 1. 基本要素からの一連の剣戟データ生成 一体のCGキャラクタの剣戟アクションデータを, 左上段の防御等の動作単位ごとにMoCap方式で収録したデータ(基本要素)を時系列的に接合することで1人のキャラクタによる一連の剣戟アクションの生成を試みた. 接合フレーム間におけるキャラクタのポーズの不一致は, モーションブレンディング等の従来手法を用いて軽減した. 2. アクションデータ間の位置・タイミング調整 1.で生成した一連の剣戟アクションデータや1人ずつ収録した剣戟アクションデータを組み合わせ, アクションデータ間のタイミング・演技位置の整合をとることで, 空間・時間的に整合のとれた複数人による複雑な剣戟シーンの構築手法を提案した. 3. MR剣戟体験システムの開発 本システムの体験者には, 装着したMR合成表示用ヘッドマウントディスプレイを通して, 実背景にCGキャラクタによる剣戟シーンが重畳された映像が提示される. この剣戟アクションに応じて, 体験者が手に持った刀デバイスを使って予め決められた動きを演じることで剣戟のを実現する. 体験者の演技はどれくらいお手本に沿ったものであったかを評価し, 演技の習得に役立てる.
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Research Products
(5 results)