2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700133
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
橋本 剛 Matsue National College of Technology, 情報工学科, 准教授 (40420335)
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Keywords | コンピュータ将棋 / 詰み探索 / Weak proof number search / proof branching number / 熟達化 / 手筋 / n-gram / 詰め将棋 |
Research Abstract |
詰み探索の研究ではWeak proof mumber searchとともにその基礎となるproof branching number searchの研究を行い、詰め将棋とオセロで実装し性能を比較した.その結果,proof branching number searchも300手以上的の難問詰め将棋やオセロで従来のproff number searchより多くの問題を早く解くなど難問に適した探索法であること,Weak proof number searchはさらに高性能であることがわかった. Weak proof number searchを将棋の通常探索で使う研究では、特定の問題セットで難しい寄せを読み切り高い正解率を得ることに成功した.だが自己対戦および他プログラムとの対戦実験では有意に高い勝率を得為れるところまではいたっておらず,来年度の課題となっている. 将棋を題材にした熟達化の熟知科学的研究も行った.将棋を題材にした研究では高い装置が必要でマンパワーを必要であった.本研究では将棋の手筋に焦点を当て,簡単に手に入る棋譜集から手筋を抽出し,熟達度による認知科学的差異を示した.n-gramを用いたレーティングごとの頻出手順を抽出分析により,以下の特徴を発見した.まずレーティングが高くなるにつれて出現頻度が高くなる上級手筋,中間層の出現頻度が1番高い中級手筋,レーティングが高くなるにつれて出現頻度が低くなる低級手筋があり,棋力ごとに出現頻度の推移がある.そこから使用する手筋が熟達に関係することが分かる.上級手筋に多い端攻めや仕掛けの成立には読みも重要だが経験や感覚によるものが大きい.中級手筋は高段者になるとお互いに消しあい,初級者には少し難しい手筋である.低級手筋は,単なる駒の交換が多くあまり交換後の局面を読んでいないことが伺える.
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Research Products
(4 results)